心は定まらぬまま

心は定まらぬまま

まだあまり咲いていない曼珠沙華を追って、久々に構えたのはマクロレンズ。田んぼの縁にひっそりと佇む小さな集まりのそばに腰を下ろすと、覗き込んだファインダーに映るのは、迷いの心情だったのです。花弁の曲線に添うべきか、揺れる雄しべの先を追うべきか。答えは延々と出ないまま、レンズの向こうをただ彷徨っていたのでした。それでも、なんとなく気持ちのいいところでシャッターを押してみたのは、心が定まらないままに、田んぼの縁の小さな集まりと向き合った時間の証明として。

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