「好きなだけ摘んでおかえり。ハサミ持っとる?」と、それはある山道に車を停めて紫陽花を撮っていたときのことでした。背後からそう声を掛けられて振り向くと、少し降ったところにある倉庫で作業していたらしき女性の方。「ありがとうございま〜す。」と返事をして撮影を続けたのですが、それにしても素晴らしい紫陽花の彩りに品種も多彩。途中、チビカマキリなども発見したりして、撮影にはより一層熱が入るのでした。そして、そんな道端の撮影会もそろそろお開きにしようかと思ったときのことでした。「ホントに摘んで帰ってええんじゃけんな〜。」と、再びのお誘いが。となれば、カエルさんと一緒に紫陽花の花束作りに興じることになるのですが、写真を撮らせて頂いたうえにこんな立派な贈り物まで頂けるなんて予想外の幸せ。なんだか、今日はちょっと温かい気持ちで眠りに就けそうですよ。