「最近はなに撮ってるの?」「そうねぇ、棚田とか・・・かな。」「へぇ、そうなんだ。綺麗なの?」「空が染まって雲がいい感じだと、スゲー綺麗かな。」「今度連れてってよ。」と、簡単に言うとそんな流れだったような気がします。GWの気まぐれドライブのときに、中学時代の友人と交わした会話。ということで、ある日の仕事終わりに友人を拾って出掛けることになるのですが、何がどうなってこうなったのでしょうね。一番近くの棚田に赴くハズが、四国最西端の岬にいる不思議。要するにいつもの気まぐれが発動したのですが、今回ばかりはちょっと無茶が過ぎたようです。佐田岬灯台が見える展望台にたどり着いたのは、日没の5分ほど前。車の中からチラッと見えた黄金色に染まる景色はもうすでにありません。となれば、滅多に見ることがない灯台などを狙ってみようと思うのですが、この白亜の彼女が妙に優美な佇まいでワタシを魅了するのです。少し錆を湛えた白肌は薄暮の淡色に包まれて、仄かな色香を漂わせて・・・。