灯る符号

灯る符号

暮れ始める空。けれど、いまだに決まらないロケーション。ふらふらと車を走らせて行き着いたのは、三津の埠頭だったのです。すでに輪郭だけになっていた、係留された船。ブリッジも、煙突も、闇に溶けていく中で灯っていたのは「A」の一文字。群青に沈む空の際に、橙色の残り火。その狭間に、赤い符号がただひとつ。迷いながら辿り着いたワタシの前に、迷いのない符号がひとつだけ灯っていたのでした。

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