時の淵と空の夢

時の淵と空の夢

少しだけ、ほんの少しだけ降ってきた茜色が宵の色に生気をもたらしたのです。水面に落ちる空。茜の雲がゆっくりと溶けて、藍の中に消えていく情景。時間でさえどこかへ消えてしまって、夢なのか現なのか、それさえわからないまま、港はただ静かに輝いていたのでした。

Comments

No comments yet. Why don’t you start the discussion?

コメントを残す