幻妖の縁にて

幻妖の縁にて

日が落ちて、人の気配のない境内は少し怖いくらい。蒼に染まった池は声を失ったように静まり返って、枝の輪郭だけが現実の世界のよう。そして、その向こうで桜の花びらが水面を漂う様は幻妖の世界の入り口のようで、逃げ出したいと思いつつも目を逸らすことができなかったのです。

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