宵待ちの影

宵待ちの影

何かが動いているような気がしたんですよ。気のせいかとも思ったのですが、確かに何かが動いてたのです。朽ちた小さな桟橋に、ハクセキレイがたった一羽。漆黒が迫る中、水面は茜と藍が鈍く溶け合って、その妖しさなど我関せず、その小さな影は、ただ自分の時間を生きていたのでした。宵を待っているのか、それとも宵に忘れられているのかもわからないまま。

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