紅は夜の底に

紅は夜の底に

太陽が沈んでひとしきり。足元さえ覚束ないほどの静寂の中、ふと浮かび上がるのは、道端に横たわる紅の色。闇に溶け込む草木のあいだで、細い花弁と長い蕊が描く妖しい輪郭。そこにあるのは、鮮やかさというよりも、夜にしか宿らない紅の気配だったのです。

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