散り際の品格

散り際の品格

花びらは大きく開いて、盛りを越えたことを静かに物語る一輪の蓮。決して整った姿ではないけれど、すっと伸びた茎は揺らぐことなく、凛とした気配を湛えていたのでした。散りゆく時を迎えながらも失われない、その品格。その佇まいに、しばらく目を離すことができなかったのです。美しさとは、整った姿だけを指すものではない。そんなことを、この一輪がそっと教えてくれていた気がして。

Comments

No comments yet. Why don’t you start the discussion?

コメントを残す