「棚田カードはお持ちですか?コスモスも咲きましたけんね。ごゆっくりどうぞー。」と、今回も背後から声を掛けられてビックリしたのですが、そういえば、訪れるたびに同じお姉さんと挨拶を交わしているような気がします。棚田カードはもうすでに何枚か頂いているので今回は遠慮させていただきましたが、「ごゆっくり」のところはお言葉に甘えさせていただきましょうか。カエルさんとふたり、棚田へと続く農道を散策しながら思い思いにカメラを構える長閑な時間。そして、そんなふたりがシンクロするように立ち止まるのが、秋桜の集落が実る稲穂と彩りを重ねるシーンの手前。その風景はまるで、秋風に揺れる秋桜のやさしいメロディと風が通るたびにさざめく稲穂の声との二重奏のようで。