焼けた空、寄り添う音

焼けた空、寄り添う音

爆焼けした夕空の余韻が花火に響いて、ワタシは息を止めたのでした。大勢で賑わう近場の花火大会は人混みを理由に見送って、そのかわりに向かったのは、小さな小さな花火大会。海岸線を走ること小一時間、適当に決めた撮影場所は、静かで小さな港の前。焼けたばかりの空の下、そこに咲く花火は燃え残った茜色に溶け込んで、それはまるで夕焼けが名残を惜しんでいるようだったのです。音が鳴るたびに湧き上がるのは、わずかな観客のわずかな歓声。その声が消えるより先に、水面に溶けてゆく花火の色。爆焼けした夕空の余韻が花火に響いて、その響きだけがいつまでも胸に残って。

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