
「今日は残念やね。」と、隠れっぱなしの太陽を恨めしそうに眺めるワタシをそう慰めてくれるのは、昨年も立ち話に興じた農作業帰りのおじちゃんなのでした。「そうですね。でも、あそこのちょっとだけ赤いとこに太陽が落ちてくるまで待ってみます。」確信があったわけではないのですが、そう言ってしまった以上は帰るわけにはいきません。となれば、朧月ならぬ朧太陽でも狙ってみるのですが、電線に鳥のシルエットが思いのほか風流でひとりほくそ笑むのでした。
「今日は残念やね。」と、隠れっぱなしの太陽を恨めしそうに眺めるワタシをそう慰めてくれるのは、昨年も立ち話に興じた農作業帰りのおじちゃんなのでした。「そうですね。でも、あそこのちょっとだけ赤いとこに太陽が落ちてくるまで待ってみます。」確信があったわけではないのですが、そう言ってしまった以上は帰るわけにはいきません。となれば、朧月ならぬ朧太陽でも狙ってみるのですが、電線に鳥のシルエットが思いのほか風流でひとりほくそ笑むのでした。