今年は元旦が休日に当たったもので、少し足を伸ばして縁起の良い風景でもと思ってたんですけどね。けれど、考えることはみんな同じのようで、ワタシが到着したときにはすでに三脚の列ができていたのでした。そして、その状況を見て最早三脚を立てるスペースがないことを察知したワタシは即座にUターンをキメるのですが、代替え案を用意しているわけではないのは当然の話。となれば、写欲を喪失してそのまま帰宅というのがいつものパターンなのですが、今日のワタシはひと味もふた味も違っていたようです。ふらりと立ち寄った夕暮れる漁港で流れる時間を封じ込めるひととき。雲間から溢れる残照の色は海面を照らして、流れる雲は陰影を落として。そして、そんな情景は夜の色に溶けてゆくのでした。