西空に誘われて出掛けてみたものの、道を違えてしまったあの日のこと。コンテナ置き場でひとしきり秋の雲模様に舌鼓を打った後によろよろと目的地を目指すことにしたのですが、記憶の奥底に眠る地図と現実がなかなか一致しないまま行ったり来たり。そんなこんなで一度はもう帰ろうかとさえ思ったのですが、そう思った頃に辿り着くというよくあるパターン。そしてこの日のお客様は、釣り人一名にカメラマンが一名。「ふぅん、珍しい・・・」と思わず呟くのですが、年に一回も訪れないワタシがそんなことを言うのもおかしな話です。とはいえ、先客お二人さんの邪魔になるわけにはいかないということで、少し離れた場所から撮影をスタート。けれど、むしろ一番撮りたかったのはこのモチーフ。奥のあの場所へ移動するのは、状況次第ということで。