ブルーアワーは裏切らない
廃船は水鏡の中で
お気に入りである理由
夕景撮影は風との戦い
山茶花と海と光芒と
たとえ最高ではないとしても
落書き帳に舞い降りて
肩透かしを食らって
続・散り積もるのは秋の彩り
艶麗な黄色に魅せられて
散り積もるのは秋の彩り
雨上がりの足元に
ふたつの椅子の物語
色彩の風流
再び立ち止まったその理由
見逃すわけにはいかないじゃない
夜の色が忍び寄る水鏡の趣
琥珀色と葡萄酒色の世界
木陰で休んでいたとしても
すんなりといくわけがないじゃない
放っておけるわけないじゃない
欠けていたもの
そしてエモーショナル
夕暮れはチルアウト
清涼剤
囚われの紫陽花
フェチが高じて
忍び寄る夜の色
舌鼓を打つ幸せ
その陰影に時は止まる
どうにもとまらない
カーブミラーの主張
至福のひととき
黄昏を待つ時間に
棚から牡丹餅
相槌を打ちながら
カーブミラーに引き留められて
続・そこにあるだけで
薄暗がりに咲く
桜は桜
曇天に咲く
桜、夕映え
溶解
夕暮れはエモーショナル
落陽に魅せられて
映る色の海原
趣は違えど
夕暮れの色は思慮深くて
数打ちゃ当たることもある
それはまるでご褒美のようで