苔むす中庭にて
だからこそ
あちらを立てれば
夢見心地
枝先のカエデに巡らす思考
参道の裏で光を浴びて
白い息とは裏腹に
思惑が外れたとしても
落ち葉の彩りは岩肌を飾る
頭上を飾る絢爛の色
落ち葉に転がる水玉の風情
迷子のピントもいとをかし
金色の彩りは突然に
落ち着いた彩りは透過光に映える
犯人はこいつ
泥濘の水鏡には
オーラに負けて
透け感の絶妙
紅葉感
水風景は絵画のように
水風景の不思議
落胆のUターンと仄かな秋色
渓谷の秋は水鏡から
その空は世紀末の様相
奇天烈な世界観
隙間の時間に
半身の月でさえ
揺れて、揺さぶられて
幕間
役者揃いのシルエット
海面はオレンジ色を映す
水鳥の黄昏れ
主役を食う
昔を懐かしんだところで
そして行き着いたのは
掻い摘んで
気がつけば睡蓮も
習作
リフレクションを手土産に
嬉しい誤算
親心?
残照の雲のドラマティック
寄り添うふたり
蓮根畑の摩訶不思議
退紅色の水鏡
偶然の産物
噛み合わない会話と最高の暮れ色
ほんの出来心だったのに
220秒を詰め込んで
撮ろうか帰ろうか

