これはこれで
海面のデザイン
ほくそ笑む
魔法はかからないけれど
ご褒美の眺望
雑草に救われて
こちらのほうがむしろ
立ち止まるのはやはり
トラクターの音を聞きながら
対岸の新緑は妖しく光る
忘れもの
儚げに〆る春
夕方のライティングに染まる頃
夕日のライティングが決まる頃
やっぱり好きだった
暮れてゆく、減ってゆく
晴天に咲く
桜並木は春爛漫
晴れの日の恩恵を
桜始めは湖畔の桜
余所余所しさと蘇る感覚
青鷺の造形美
注意を払いながら
追いかけっこは水鳥と
山茶花と海と光芒と
苔むす中庭にて
ただ一人の渓谷で
だからこそ
あちらを立てれば
夢見心地
些かの賑わい
枝先のカエデに巡らす思考
たとえ最高ではないとしても
参道の裏で光を浴びて
白い息とは裏腹に
落書き帳に舞い降りて
秋色落ちて瓦を飾る
本命を食う
思惑が外れたとしても
質感より色彩を
落ち葉の彩りは岩肌を飾る
頭上を飾る絢爛の色
落ち葉に転がる水玉の風情
迷子のピントもいとをかし
続・散り積もるのは秋の彩り
金色の彩りは突然に
紅葉狩り
艶麗な黄色に魅せられて
散り積もるのは秋の彩り
落ち着いた彩りは透過光に映える