満開のひまわり畑の風景を期待して訪れたひょこたん池公園で、けたたましい音量で響く蝉の鳴き声を聞きながら立ち尽くすワタシ。「このご時世、ひまわり祭りはやらないとしてもひまわりは咲いてるでしょ」と、ほぼ満タンの写欲を携えてやって来たのですが、ワタシの考えは甘かったようです。目線の先にある”咲いていた形跡のある”ひまわりたちは弱々しく首を垂れて、期待した風景とは程遠い状態でした。「う〜ん、ちょっと遅かったかもしれんねぇ・・・」と、しょんぼりと歩いていたところに目に入ったのは、涼しげにざわめく草むらの情景。当然、パシャパシャとやることになるのですが、使い道のなかった写欲を多少なりとも消費できたうえに、先ほどの傷心も癒されたような気がして妙な満足感を得て帰宅したのでした。
2021
11
Aug Copyright © Carpe Diem All Rights Reserved.