ちょうど10年前、炎天下の道後を散歩していたときに撮った一枚。不思議な感覚に導かれるようにして覗き込んだ古民家の軒先で、優雅に涼む一匹の猫。網戸越しに映る彼女(?)はやけに朧げに見えて、まるで現実と幻想の狭間に存在しているかのよう。真っ直ぐにこちらを見る目も何処か意味ありげに思えて、背中の汗がスーッと引いていくのを感じたある夏の日の思い出。
2021
29
Aug Copyright © Carpe Diem All Rights Reserved.