夕照に染まる棚田はまるで影絵の世界のようで、撮影に没頭していればしているほど異世界に迷い込んだ感覚に襲われるのです。同じ日に同じ場所から撮影したものをもうすでに何枚かエントリーしているのですが、今日の一枚はまた少し趣の違うモノを。この日は田植え直後ということもあって轍が残る風景が印象的だったのですが、その模様が活きるようにと作った構図がこの一枚。雲の影を入れる配分だったりだとか、何本か立っている電柱の配置をちょっとずつ変えながらファインダーを覗くのですが、そのちょっとの差が詰まらないとなかなかシャッターが押せないものです。とはいえ、やっとシャッターが押せて持ち帰った一枚でも、家に帰って眺めてみると、それはそれで不満なところが出てくるわけなのですが。
2023
22
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