池のほとりでひとり、水鏡が映す世界を堪能すること小一時間。トイレを借りるだけのつもりだったのに、こんなに長居するなんて思ってもいませんでした。改めて、被写体なんてどこに落ちているかわかりませんね。もしもトイレだけを借りて散歩していなかったなら、自称釣り堀の池に張り付いて動かなくなることなんてなかったわけですから。
池の端っこで不思議な存在感を放つ石の周りに秋色が落ちて、それはもうこの風景だけで何枚撮ったかわからないほど素敵で素敵で。そんなわけだから、一枚に絞るなんてことはできなかったということで。