午後勤終わりの休日に朝から行動するのには少し若さが足らないですかね。それはカエルさんも同様で、二人して昼まで惰眠を貪ったわけです。とはいえ、カエルさんは前夜の夜ふかしがその原因なのですが。

ということで、昼過ぎから(正確には夕方前から)ボチボチと出掛けた先は窪野町。もちろん彼岸花がお目当てなのですが、今日の目的地は群生地にあらず。その少し手前に見晴らしのいい田んぼが並んでいるのですが、その畦道に咲く彼岸花がターゲット。ただ、今年は群生地に赴く道中であまり紅い色を見掛けなかったのが少し気がかり。開花が遅れているだけならいいのですが、こういう嫌な予感というのは不思議と当たってしまうモノで、期待していた風景はそこにはなかったのです。

「行くとこなくなったねぇ。」「あそこ、行ってみる?」「あそこ? あー、行ってみようか。リベンジってことで?」」「そ、リベンジ。」カエルさんのひと言はいつでも影響力特大です。あっという間に決まった次なる目的地は、先日パンクしなければ訪れていたハズのロケーション。ロケハンというか、もしかしたら彼岸花が咲いているかもという憶測で訪れようとしていた場所です。というのも、ここ数年の彼岸花の撮影地といえば窪野町と日浦地区だけ。そりゃマンネリ化しますよね。ということで、彼岸花撮影地の新規開拓がその真の目的なのでした。

東温市河之内。金毘羅時と惣河内神社はワタシのお気に入りです。紫陽花の時期と紅葉の時期などには毎週のように訪れるほど。ですが、不思議とこの辺りで彼岸花を見たことがないのは何故でしょう? 小ぢんまりとした棚田があるのは知っています。が、その棚田に稲穂が実る光景も見たことがないような気がします。ということは?

ガードレールの隙間から鮮やかな紅色が見えて緊急停車。そして、カメラバッグを斜め掛けして三脚を取り出したところでした。「あそこ、綺麗に咲いとるよぉ。花束みたいに。初めて気づいたわ(笑)」「ホントですか? 撮らせていただきま〜す。」と、背後からいきなり声を掛けられた長靴のおじちゃんは農作業帰りでしょうか。とりあえずは満面の笑みで会釈をして、おじちゃんが指差したガードレール下の風景を覗き込んでみましょうか。

やっぱりでした。この場所で彼岸花を見たことがなかったのは、この時期に訪れたことがなかっただけという結末。そして、ワタシたちの目前には今まさに見頃撮り頃の秋の田園風景。

そうそう、こんな感じの風景を求めていたんですよね。窪野町の田んぼもこんな感じで、畦道を彩る彼岸花がフォトジェニックだったんですよ。赤い絨毯が見応え十分な群生地もいいのですが、彼岸花の色彩が差し色的に映える風景も堪りません。

彼岸花のコロニーが点在する風景の素敵。この風景を「花束」と表現した長靴のおじちゃんは天才ですか? そして、褪せた青色の小屋とのコラボレーションと西陽にきらめくエノコロと共演する風景。初めて訪れた場所は何もかもが新鮮に見えて、次から次へと写欲が湧き出てきます。そして、太陽が山陰に隠れてやっと気づくのでした。「明日から朝早くの出勤になるんだったわ。そろそろ帰ろうか?」「おーけー。」けれど、その後も何度か立ち止まってはカメラを構えるというのを繰り返すことになるのですが。

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