今日は母の日ですね。シフト勤務で日曜日が休日とは限らないワタシも、本日は公休日。ということで、カーネーション一本とケーキを持って実家へ赴いたのです。とその前に父親のお墓参りへ行ってきたのですが、花を片手にお墓参りに訪れる人のなんと多いこと。今日の墓苑はなんとも華やかで賑やかでした。「みんなで晩飯でも食いに行こうと思ったんだけどねぇ、どこも予約取れんかったわ。また後日ってことで。」と、実家の母親に会うやいなやのエクスキューズ。「あー、ええよ。今日はどっこもいっぱいやろう。」と、予想通りの返答を頂いて、ホッとひと安心。そうなんですよ。一昨日から目ぼしいところを探していたのですが、ちょうどいい時間帯の予約はもうすでに埋まっていました。残念。

さて、そうなれば早めに買い物などを終わらせて家でゆっくりしようと思うわけなのですが、西の空模様がなにやら好転しそうな雰囲気ですよ。そういえば、iPhoneのお天気アプリも夕方頃から晴れると言ってたような気がします。となれば、買い物は後回しにして出掛けるしかありませんよね。助手席にカエルさん、そして、後部座席にカメラバッグを載せてハスラーは走ります。この時期の夕方だと、水が入った田んぼなどに暮れる色が映る風景なんかが見たいですよね。そうなると、時間的に間に合いそうな目的地は3箇所くらいでしょうか。内子町・五十崎の泉谷の棚田、双海町・大久保の本谷の棚田、そして、双海町・高岸の上灘棚田。う〜ん、迷いますね。けれど、今日のワタシの選択肢は後者のふたつ。先に本谷を訪れてみて、状況によっては上灘へ移動するルートです。

本谷の棚田にはすでに水が入っていることを確認済みです。最近はインスタなどでそういう情報をゲットできるのが有り難いですよね。とはいえ、それを有効活用できているかといえばそうでもないのですが、それはまた別の話。ワタシが当てのないドライブが好きということもその一因なのですが・・・。と、そんな話はどうでもよくて、すでに準備万端な本谷の棚田には先客あり。綺麗めなお姉さんに優しそうな面持ちのお兄さん。そして、かなり厳つい感じのお兄様。この3人、おそらくはお連れ様。お兄さんふたりは立派なカメラでバリバリ撮影しそうな雰囲気で、お姉さんはモデルっぽい感じでしょうか。そして、厳つい感じのお兄さんはスマホ片手に棚田の状況報告。ふむ、この方たちは何かのロケハンなんでしょうかね? まあどちらにせよ、この空気の中で夕方まで待ちたくない気持ちが大きくなってきたので、上灘のほうへ移動することにしましょうか。



実は、本谷に行く前にこちらに寄り道して、水が張っていることは確認済みだったのです。なので、あっさりと本谷の棚田を後にすることができたのですが、問題は空の具合ですよね。今日の空は雲が少なめで、水鏡に映えるイメージは想像できません。となれば、せめて綺麗に染まって欲しいと願うのですが・・・。あと、道端に停めてある青いバイク、なんか見覚えがあったりなかったり??

「あー、やっぱりそうだ。ナカ○くーん。おっ、カエルさん?」と、いきなり聞こえてきたのは聞き覚えがある声。あのバイク、やっぱりそうでした。「やっぱりオ○ツ○さんでしたかー。ちょうど一年ぶりくらいですかね?しかも同じ場所(笑)」「ここに来たらまた会うかもしれんと思っとったんよ。」「あ、そういえば、カメラ変わりました? おぉ、赤鉢巻じゃないですかぁ。」と、始まったのは写真談義。あのときと同じです。けれど、「でも、今日はちょっと雲が残念な感じやねぇ。」「そうですねぇ。でも海のグラデーションは綺麗みたいなんで、今日は下の方メインで撮ろうかな。」と、今日は少し早めに撮影モードに突入です。今日のお供は、単焦点の標準レンズに超広角ズーム。そして、望遠ズームの3本です。まあいつも通りのメンツなのですが、今日は望遠ズームを少し多めに使っていこうかと思案中。大好きなロケーションで枚数多めに撮ることになると思うので、構図的にも気持ち的にも変化をつけたいという意図です。

暮れる空は優しく淡く、そのトーンはとろけるような感触でした。撮り始めると3人とも無口で、気づくと思い思いの場所で撮っていて、そしてそれは最後のひとときまでそうなのでした。「じゃまたどこかで。」「ハイ。またどこかでー。」と、楽しい棚田の撮影会は終了したのですが、今度会うのもまた一年後にこの棚田でとかじゃないですかね。というか、もはやそうなることを望んでいるかもしれません。だって、そのほうがドラマティックだと思いませんか?


2 thoughts on “再会の休日、再び

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