「最後までおるんですか? 今日の日没は19時ですよ。」ちょっと早く着きすぎて手持ち無沙汰だった時間に話しかけてきたおじちゃんは、どうやら新居浜からやってきたらしいのです。ピンクナンバーのカブにはなにやらいろいろなモノが積まれていて、そのおじさんは到着するなりテーブルとイスを広げてコーヒーを淹れ始めたのです。イカしてるぜ。「もちろん。日没後15分までは粘りますよ。」と返すと、そこから始まる写真談義と少しばかりのバイクの話。延々と続く雑談がやっと終わりを告げたのは、小一時間ほどが経過してからだったでしょうか。で、カエルさんは何処?



「からりにでも寄って来たらよかったね。」「そうやねぇ。いもひめ食いたかったなぁ。」などという会話を交わしながら、日没までの時間は辺りを散歩。そういえば、昼過ぎにカラオケに行くと出ていったShowのことをすっかり忘れていました。「今日は遅くなるよ。」「ハラヘッタのはどーすればいい?」「なんか買って帰って。」「もう家におる。着替えた。」「じゃ、待っとけ。」そんなLINEでのやりとりをしているうちに、もうすぐ日没の時間です。「雲、多いね。」「あ、でも、薄いとこもあるような・・・」と、今度は新居浜のおじちゃんと会話しながら眺める風景は、あまり染まる気配のない棚田の風景。それでも、ほんの少し、ほんの一瞬だけ染まったタイミングは逃しませんでしたよ。ちゃんと撮れてるかどうかはわかりませんが。「じゃ、帰り道に気をつけて〜。」「どうも。私はメシ食ってから帰りますので。」と、ラーメンを作り始める新居浜のおじちゃん。イカしてるぜー。


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