2024年ですね。ワタシは今年も喪中ということで年始の挨拶は控えさせて頂きますが、本年も心穏やかに過ごせればと思っております。そして、皆様にとってもそうでありますように。
さて、年末年始といってもシフト勤務のワタシにとってはあまり実感することのないイベントのハズだったのですが、思いがけずに落ちてきた正月三が日の三連休。元旦だけがシフト間の通常の公休だったのですが、やんごとなきトラブル発生による有給休暇を2日ほど頂けることになったというわけです。ラッキー。とはいえ、正月は家族3人でゆっくりと・・・とはなかなかいかないもので、急に決まった休日のために計画していた予定を変えるのは無理ですよね。大晦日(その日、ワタシは23時まで仕事でした)に帰省したカエルさんとShowが帰宅するのは元旦の遅い時間。それはおそらく21時とか22時。ということで、それまではワタシひとりの自由時間。となれば・・・
綱掛岩。ちょっと遅めの昼メシ(昨夜は遅くまで仕事でしたからね)を相伴に預かろうと訪れていたワタシの実家でふと思い立ったんですよ。海に浮かぶ鳥居が元旦の夕暮れに染まる風景をこの元旦の日に撮ることができれば縁起がいいのではないかって。とはいえ、時計の針はすでに15時を回っています。さあ、急げ。
「ちょっと行ってくる。帰る前に電話する。」昼メシの片付けをしている母親にそう告げて飛び乗ったハスラーの後部座席にはカメラバッグ。「最初からそのつもりじゃん」というツッコミは置いといて、赤×黒のハスラーは夕やけこやけラインをかっ飛ばします。いえ、〈 My Top Songs 2023 by Spotify 〉を聴きながらのんびりと走ります。そして、17時前。日没直前に到着した綱掛岩はもうすでに何台かの三脚が立ち並ぶ盛況ぶり。考えることはみんな同じだということですね。そして、今からではポジション確保が困難だということはパッと見てわかるほどなのでした。むむむ。
そういえば、ここからカエルさんの実家は目と鼻の先。今から走れば、今晩の焼肉パーティーに余裕で間に合いそうです。と、もうすでにワタシの心は写欲より食欲にシフトチェンジしているのですが、ワタシの実家では豚しゃぶの準備が着々と整えられているハズなのです。たぶん。
となれば、華麗にUターンをかまして豚しゃぶに一直線。だったハズなのですが、下灘漁港で三脚にカメラをセットするワタシが確認されたのは17時20分のことでした。バックミラーに映る暮れてゆく空の色がワタシを誘うものだから、ちょっとだけ食欲を諫めて途中下車してみたのです。
この漁港は好きなんですよ。船体を黄色に塗装した姿が印象的な漁船が並んで停泊していて、その鮮やかな色が海の青に映えます。といっても、これだけ暗くなるとその色もわからないので、興味がある方は是非とも昼間に訪れてみてください。
残照が妖しい色に染まって、幻想的な時間がしばらく辺りを支配します。こうなると、ND1000の鏡面効果が最大限に発揮されますよね。船体が止まってくれれば申し分なかったのですが、それはちょっと無理な相談でした。むしろ、逆にもっとブレてくれないかと期待したのですが、ちょっと中途半端になりました。残念。とはいえ、NDフィルターなしの写真と比べると幻想感が段違いです。長時間露光恐るべし。
夜の色が迫ってきて幻想感が和らいできた漁港の風景はどこか爽やかな印象さえ受けました。かなり暗い状況だったので、久しぶりにHDRっぽく仕上げてみました。これなら黄色の船体もわかりやすいと思うのですが、やはり少し物足りない感じですね。と書いたところで、もう少ししたら水仙が咲く頃だということに気づきました。となれば、水仙畑を訪れた帰りにでもまた寄ってみましょうか。とはいえ、その時間が作れたら・・・の話なのですが。