昨日は散々でしたね。彼岸花を撮りに出掛けたけれど天候に恵まれず、おまけにパンクにも見舞われて。あのパンクの一件がなければ、東温市の河之内方面へロケハンに行くつもりだったのですが、それはまたの機会に。
そしてその翌日、その鬱憤を晴らそうと出掛けたのは日浦地区。ガードレール沿いに咲く彼岸花が素敵な場所です。奥道後から石手川ダムを抜けてクネクネと曲がる道をしばらく走ると、延々と続くガードレールが見えてきて、そのガードレールに寄り添うように咲く彼岸花が美しく・・・ない? そういえば、日浦地区の彼岸花は少し早めに咲くんだということをすっかり忘れていました。
サンドウィッチとおにぎり一個とコロッケをひとつ。近くのセブンスターで物色した昼メシで腹を満たして、これから少し長めのドライブです。こういう場合、いつもなら気まぐれドライブが発動するのですが、今日は何故か予備のプランが仕込まれていたのです。
双海を抜けて下灘駅を左手に眺めて、ワタシとカエルさんが乗ったハスラーは大洲市に突入します。そして、離合するのも困難なほどの山道を走って辿り着いた場所。天空のかくれ里、樫谷棚田。この季節に訪れるのは初めてです。
「棚田カードはお持ちですか? コスモスも咲きましたけんね。ごゆっくりどうぞー。」来客者用の駐車場にハスラーを停めてカメラセットを担いで、「さあ、行こうか。」というタイミングで背後から声を掛けられました。「以前来たときにいただいてますー。」と返した先には、いつか見たお姉さん。棚田カードはすでに何枚かいただいているので丁重にお断りしました。そのかわり、「ごゆっくり」のところはお言葉に甘えようかと思います。
実る稲穂は海原のようにさざめいて、そこに秋桜の優しい彩りが重なります。なかなかの絶景。実は、彼岸花がもっと咲いている風景を勝手にイメージしていたのですが、そんなことはなかったです。とはいえ、長閑な風景には秋桜のほうが似合っているかもしれません。
「棚田カードをどうぞー。」秋の棚田の景色を十分楽しんで駐車場に帰ったところで、今度はおじちゃんに呼び止められました。「あ、ありがとうございますー。」と、今回はいただいておくことにしました。しかも2枚も。一枚はスマホの手帳に。もう一枚は財布に仕舞い込みました。御守り代わりになりますかね?