見上げる空は銀杏の黄色。昨日の久万高原町に続いて、今日は東温市の方面を攻めてみようかと思っております。まずは滑川渓谷。少し手前で停車して銀杏の空を楽しむのはもはやルーティン。

まだ少し青いところもありますが、染まり始めたばかりの初々しい色彩を浴びるのも気持ちがいいものです。落ち葉で覆われていない石桶を見るのは久しぶりのような気がしますが、秋の光がキラキラと煌めく水鏡も悪くはありません。この季節のうちにもう一度訪れることがあるのなら、次は落ち葉でいっぱいの風景を見ることができるでしょう。できるかな?

閑散の滑川渓谷。平日というのもあるのでしょうが、駐車場にはワタシ以外のクルマはたったの一台。ただ、この渓谷はこの寂れた雰囲気が堪らなくいいのです。「こんにちは〜」と、一本目の橋に差し掛かろうとしたところで挨拶された相手はおそらくあのクルマの持ち主でしょう。イントネーションに少し違和感を覚えたのは、その声の主がC.J.ニコルさんを彷彿とさせる風貌の方とおそらくはその奥さんだったから。「滑川渓谷もインターナショナルになったもんだ。」と、謎に感動しながら進む足元にまだ落ち葉は少なめ。この渓谷の醍醐味は地面が落ち葉で埋め尽くされる頃だと信じて疑わない私にとっては、今日の訪問は少し早かったのかもしれません。

レンズを望遠ズームに付け替えて、清流ハウス付近のカエデを楽しみました。このカエデたちが色づいて落ちたときの風景は言葉にできないほどの美しさなのですが、クローズアップで撮るカエデの風景もなかなかのもの。落ち着いた淡い色彩がひんやりとした空気に漂うと、ファインダーを覗くワタシの心も安らぎそうです。

もう一度。この季節が終わる前にももう一度は訪れたいと思うのですが、そのときに敷き詰められた落ち葉の絨毯がワタシを迎えてくれることを願って。

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