水曜日の休日はカエルさんを誘って川内方面へ。お目当ては河之内のコスモス畑だったのですが、鮮やかなピンクの絨毯は閉店間近。Instagramのタイムラインに流れてきた知り合いのポスト、あれはいつ撮影したものだったのでしょう? ということで、停車することなく通り過ぎたハスラーは金毘羅寺の偵察へ。まあ、そりゃそうでしょうね。この辺りが紅葉するにはまだ一週間は必要でしょう。となれば、次に向かうのはあそこしかありません。




平日の滑川渓谷はいつにも増して厳かな雰囲気。駐車場も停め放題だったのですが、消防車が停まっていたのは何なんでしょうか。「こんにちは〜。」と消防隊員の方と挨拶を交わすのですが、その雰囲気に緊張感はまったくナシ。まあ、とりあえず、奥の滝を目指して歩みを進めていきましょうか。
滑川渓谷といえば、入り口近辺の落ち葉の風景が絶品なんですけどね。残念ながら今年のカエデは色づく前に落ちてしまっている模様。しっとりと艶やかな落ち葉の絨毯は、来年に期待といったところでしょうか。




それにしても閑散としていますね。奥の滝へ向かう遊歩道では、ワタシとカエルさんの会話が響き渡るのみ。唯一、単身の女性カメラマンとすれ違ったのですが、収穫はなかったのでしょうか。ワタシたちを追い越して行ったと思ったら、すぐに引き返して帰っていきました。というより、ワタシたちの歩みが遅すぎるのかもしれませんが。



奥の滝へ到着。相変わらず神秘的で荘厳な雰囲気です。滝壺の近くには小石が積まれているものが沢山あって、そんな光景がさらにこの空気感を演出しているようです。時間的には15時すぎくらいでまだ日はあるのですが、それでも何か緊張感が漂います。カエルさんも早く立ち去りたいような雰囲気なので、数枚シャッターを切ったところで退散することにしたのでした。







遊歩道の折り返しは、閑散とした渓谷の侘び寂びを楽しみながら。決して鮮やかでも派手でもない風景なのですが、だからこそ琴線に触れるこの情景。
「紅葉してましたか?」
入口付近でまさにこれから遊歩道へ歩みを進めようとしている老夫婦にそう尋ねられたのですが、どう答えるのが正解だったのでしょう。
「紅葉はほとんど楽しめないですね。何もないわけでもないですけど。」
と、ちょっと含みを持たせた返答しかできなかったのですが。

渓谷からの帰り道、もう少しで桜三里というところで出会った紅葉が、この日見た中で一番の彩り。西陽に輝くその姿は、幽玄の渓谷をちゃんと楽しんだワタシたちへのご褒美だったのでしょうか。
追伸
そういえば、奥の滝で消防隊員の一行(5〜6名はいたでしょうか)とすれ違ったのですが、一体なにをされていたのでしょうか? 20代前半と思われる一番若い隊員の方がワタシのカメラに興味津々の様子で、職務中でなければ捕まえてカメラ談義でもと思ったのですが、それはまた次の機会に。そんな確率は宝くじが当たるようなものなのでしょうが(笑)