桜の春。今年は撮れずに終わるのかと思ってたんですけどね。夜勤最終日を有給休暇にしたことが功を奏したようです。偶然休みになったカエルさんを助手席に乗せてハスラーが走った先は、お気に入りの海岸線。ちょっと遅いかと思っていた桜のほうも、まだ散らずに待っていてくれたようです。

双海シーサイド公園を目前に左折した愛車は、いつものように上灘駅に寄り道してトイレ休憩。のハズが、ドアを開けて降りた瞬間に見事な桜とご対面。そりゃ、用を足すのは後回しになりますよね。

さて、ひとしきり桜を愛でた後に無事にスッキリしたふたりが目指した場所は、上灘駅の上のほうに位置するふたみ潮風ふれあい公園。いえ、正確にはその公園の手前のあたり。確か昨年も訪れたような気がしますが、これ以上ない曇天に少し残念な思いをした記憶。一転、今年はこれ以上ない晴天です。幸いなことに桜の状態もよさそうなので、たっぷり時間を使って楽しむことにしましょうか。

紫陽花の池を通り越してひとしきり、適当に車を停めて眺めた景色はまさに絶景。今まで幾度となく訪れたこの場所ですが、タイミング合うとこんなにも美しい姿を見せてくれるのですね。と、夢中になってシャッターを切っているうちに、いつものようにカエルさんの姿が・・・あ、向こうのほうで手招きしているのがそうでしょうか。

「ねぇ、すごくない?」「こりゃすげぇ。」カエルさんに手招きされて辿り着いたのは、瀬戸内の青が咲き誇る桜に映える最高のロケーション。「こんな風景を貸し切りだなんて、なんという贅沢。」「平日でよかったねぇ。」と、この夢のような時間を楽しむことひとしきり。

貸切だったハズのこの場所も、時間が経つにつれ訪問者多数。県外ナンバーの親子三人連れは、大学生くらいの息子さんふたりがそれぞれ立派なNikonを片手にこの絶景に舌鼓。誰かが入学式だったと思われる学生服の三兄弟は、桜をバックにお母さんカメラマンのリクエストに応じてポージング。そしてワタシは、そんな光景を眺めながら夕景待ち。

17時44分。傾いてきた太陽が辺りの景色を暖かい色に染めてゆきます。待ってましたとファインダーを覗くと、先ほどまでとはまた違った情景。空気に湿度感が乗ったという表現で合ってるかどうかはともかくとして、この素晴らしい風景を堪能するとしましょうか。

今日はまだそんなに枚数を稼いでない気がするんですけど、カメラのバッテリー残表示はすでに赤色。とはいえ、予備バッテリーがある安心感? いえ、今日はなんかイヤな予感がすると思ったら、前回の撮影の後に充電してないような気がしてきました。となれば、これからの無駄打ちは致命傷です。厳選した構図で確実に仕留めるしかありません。が、ワタシの予想より遥かに早く絶命するバッテリー。そして、予想通り予備バッテリーが充電できてなかったことが判明する虚しさの中、沈みゆく太陽を眺めるだけの時間は悔しさに溢れて・・・。みなさん、撮影に出掛ける前のバッテリーチェックはくれぐれもお忘れにならないように。

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