久万高原町は今度こそ秋の色に包まれていました。夜勤終わりの休日がちょうど土曜日に当たってくれたので、カエルさんを誘ってハスラーを走らせてみました。今にも降り出しそうなどよ〜んとした曇天は少し残念ですが、雨上がりのしっとりとした色彩も捨てたものではありませんよ。

三坂峠を越えて久万高原町へ突入。久万中学前交差点を左折して西条久万線をしばらく走ると、まずは最初の目的地が見えてきました。下畑野川公民館の交差点を右折して落合久万線に入るや否や存在感抜群の神社が出現。パッと見たところはあまり色づいていないように思えるのですが、とにかく降りてみましょうか。




住吉神社は大好きな場所なんですよ。どちらかといえば小ぢんまりとした閑静な神社でほとんど人と遭遇しないのですが、それが逆に荘厳な雰囲気を演出しています。肝心の紅葉のほうは染まり始めといったところですが、そんな淡い色彩も味わい深いと思うのです。






雨上がりだと足元の風景もいつもより素敵に見えるよう。秋晴れの日だと視線が上に向きがちなのですが、今日は下ばかり向いて歩いているような気がします。


落ち葉拾い。色違いの落ち葉を数十枚集めてカラーチャートみたいにしようとしたのですが、綺麗な葉っぱが思いのほか少なくて、早々にギブアップ。ということで、一番整っていた2枚を主人公に記念写真を少し。




もうどのくらい経ったのでしょうか。お気に入りの場所にいると、ついつい時間が経つのを忘れて撮影に没頭してしまいます。こんなに狭い空間なのに、最早カエルさんの居場所さえわかりません。
「あっ、どこにおったん?」
「あそこの裏のほう。」
「ほぅ。もう別のとこ行ってもいい感じ?」
「いいよ〜。十分楽しんだ(笑)」
ということで、一時間半ぶりにハスラーに乗り込んだふたりが向かったのは・・・




ふるさと旅行村。天気が良くないからか、人はまばら。けれど、色づきはそれなりに進んでいるようで、駐車場脇のカエデセクションはわりと見頃。赤系モミジを望遠ズームで切り取るのは予定調和でしょうか。




落ち葉の彩りは瑞々しく。住吉神社でもそうでしたが、紅葉の季節は足元の風景にも魅せられるのです。どこに落ちるのかでフォトジェニックさの度合いが上下すると思うのですが、白いベンチの中とかに着地するのはなかなかにセンスがいいのではないか、と。




秋の彩り詰め合わせ。青葉が残るカエデの彩りは真っ赤に染まったそれとはまたひと味違った感慨深さ。そして、大ぶりの葉っぱが深い黄色に染まった樹の重厚な佇まいは本日のお気に入り度ナンバーワン。この樹の名前がわからないのがもどかしいですが。

さて、ふるさと旅行村を後にしたワタシたちが次に停車したのは古岩屋。けれど、一見してあまり芳しくない色づき。ということで、コンデジだけをお供に遊歩道を歩いてみることにしました。






カサカサと鳴る遊歩道をカエルさんとふたり、完全に貸し切りの山道を歩くこと数十分。時折目を惹く彩りに足を止めながら、カメラに収めながら。

帰り道、突然右折して山道を駆け上がった先には銀杏の秋色。初めて訪れる場所でリサーチなし完全に思いつきでの訪問だったのですが、特に迷うことなく辿り着けました。



ただ、まだ緑の葉も多くて、色づいている葉っぱの中にも傷んでいるものが多かった印象。夏の猛暑と長引く残暑、そして天候不順。今年の紅葉は全体的に状態が良くないみたいですね。


そういえば、駐車場でのあちこちでバンバンバンと靴を叩く音がしていたのはこういうことだったわけですね。前日の激しい雨で泥濘んだ足元は、気軽に立ち入ることを拒否する構え。けれど、そんな状況だからこそ撮れる風景もあるものです。


今履いているダークレッドのトレッキングシューズはかなりのお気に入り。もう一足買っておこうかと思ったのですが、この色はもうすでに売っていないようです。となれば、シューズと写真を天秤に掛けて前者を取るのは必然かと。ということで、今日の精一杯はロングで撮ったこの2枚。まあ、しょうがないですよね?