時間を持て余すという感覚。そんな感覚は久しぶりかもしれません。シフト勤務を始めてから長期休暇なんてものはないに等しいものだったので、こんなに時間があると逆に何をしたらいいのかわからなくなってしまいます。
夕方、大した目的もなく海岸線を走っているのはもはやルーティン。暮れてくるタイミングでどの辺りを走っているかによって撮影地が決まるルーレットのようなものです。そして、本日のルーレットが止まった場所はここでした。


肱川あらし展望公園。冷え込んだ冬の朝などに訪れるとあの有名な肱川あらしの景色が一望できるのでしょうが、ワタシが好きなのはここから眺める夕景なのです。17時前、そろそろ太陽が辺りをオレンジ色に染めようとする頃。その前に、鮮やかに咲く山茶花の情景を少し。







太陽が雲の中に隠れて、それに呼応するように染まる空。レンズを交換しながら撮影に没頭するワタシと、iPhoneを駆使して自由に動き回るカエルさん。展望台は今日も貸し切り。誰に気を使うことなく・・・と思っていた矢先に来訪者あり。なのですが、その来訪者はコチラの存在に気づいていない模様。いえ、お座りをしたままジーッとワタシを見つめてくる柴犬に語りかけるおじいさんはしばらくの間ワタシたちに気づいていなかったようで、「あっ、スミマセン。ごゆっくりどうぞ。では。」と、そそくさと帰ってしまったのでした。

17時55分。ついに訪れた至福の時間。太陽が照り返す色は空にオレンジ色のグラデーションを創造して、忍び寄る夜の色は海を染めて。そして、ライトアップされた長浜大橋の存在感は言わずもがな。今日のルーレット、大当たりでした。