明日は朝勤最終日のシフト休。となれば、今日の夕方は動きたい放題できる時間です。小一時間ほどの残業にはなりましたが、帰宅してシャワーを浴びて小腹を満たしてから出掛けても夕景には十分間に合うほど日は長くなっています。そして、なにより今日は晴れ。さあ、行こう。

先程まで働いていた職場に横目に松前町を抜けて、ハスラーは双海町へ向かいます。シーサイド公園の手前を左折して上灘駅を通り越してついに到着したのは、一番好きな棚田が広がる風景。数日前はまだそのほとんどに水が入っていない状態でしたが、もうすでに準備万端のようです。それどころか、9割ほどの田んぼで田植えが完了していました(農家さん、仕事が早い)。とはいえ、夕暮れまでにはまだ少し時間がありそうなので、車の中でしばしの瞑想タイム。朝勤ってやつは眠たいですからねぇ。こういう時間も必要です。

時刻は18時30分。そろそろ外はゴールデンアワーでしょうか。ハスラーのバックミラーに反射する光も心なしかオレンジ色に寄ってきたような気がします。ということで・・・

今日はワタシの貸し切りだと思っていたのですが、どうやら先客がいらっしゃったようです。もうかれこれ4、5年は通っていますが、ここで鷺(?)を見たのは初めてです。ということで、ウォーミングアップがてら狙ってみました。あまり納得いく一枚は撮れませんでしたが、そうこうしているうちに染まり始める夕暮れの色。どうやら、今日も最高の撮影日和になりそうです。

「どっから来なさるの?」「松山からなんで一時間も掛かんないですよ。」犬の散歩のおじちゃんとそんな会話を交わしたと思ったら、農作業終わりの農家さんとも挨拶がてら少しおしゃべり。そして、そんなおしゃべりの間に日は落ちて、素敵なグラデーションの時間がやってくるのでした。

シャッターボタンを押す指が止まらなくなるんですよ。もっとよく見て考えて構図を決めなきゃと頭ではわかっているのですが、どうにも止まらないんです。同じような写真を量産すると帰宅してからが大変だとわかってはいるのですが、それでも勝手に指が動くのです。

太陽の余韻の色がひとしきり収まって、薄紫色が忍び寄ってくる時間。そんな時間を見計らって少し高い場所へ移動したのは、海の潮目のデザインが印象的だったから。家屋や電柱や畦道の陰影がまるで本物の影絵のようで、目の前の風景が芸術作品に思えるのです。

残照の時間がやってきました。ここからは深みのある落ち着いた暖色と夜の青がコラボレーションする時間です。辺りはすでに真っ暗。足元もおぼつかない中、なけなしの光をカメラの記憶装置に取り込む作業を続けるのです。

そして最後はやはり、お気に入りのこのアングルで今日の撮影を〆るのでした。それにしても、今月のシフト休の選択は両日ともに神がかっていましたね。控えめに言って、最高かよ。

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