そろそろいい頃合いでしょうか。先月の29日にも訪れたのですが、その日は悪天候で撮影を断念。松山市を出た頃はこれ以上ない晴天だったのですが、現地へ近づくにつれ暗くなる一方の空。そして、挙げ句の果てには暴風雨。まあ、河之内は龍神様を祀っているということなので、ちょうどそういったタイミングだったのでしょう。と、そんなことを思わざる得ないほど空は真っ暗で横殴りの雨だったのです。
そういった経緯もあっての再訪の金毘羅寺は、ありったけの晴天の一日。肝心の紅葉のほうもちょうど見頃で、今日はいつも以上に長居をすることになりそうです。ただ、スマホを家に置き忘れてきたことが発覚して、少し落ち着かない気分なのですが。


石段を登って山門をくぐって見上げた空は、見事なまでのステンドグラス。境内はいつものように静やかで、ゆっくりと紅葉狩りを楽しめそうです。ただ、やっぱりスマホを忘れたことが気になるのは、依存症になっているということなのでしょうか。








金毘羅寺といえば鐘撞堂の湾曲の樹がお気に入りなのですが、今年はもうすでに枯れて落ちている模様。甚だ残念なのですが、そのかわりに今年は手水舎裏のセクションが素晴らしい色づき。瑞々しい黄色の彩られた空はいくら眺めても足りないくらいで、もはやこの場所だけで一日が終わってしまいそうなくらいなのでした。


惣河内神社へ続く抜け道。この場所にもお気に入りのカエデの樹があるのですが、こちらの状態もあまりよくはありませんでした。8割ほど葉を落としたその姿はそれでも優美で、レンズを向けるだけの価値のあるものだったのですが。



鐘撞堂の足元は、銀杏の落葉が織りなす枯れ色の情景。湾曲の樹がダメでもこういった風景が期待できるのがこのお寺のいいところ。ただ単純にワタシの趣向にベストフィットしているだけなのかもしれませんが。






「さて、そろそろ帰ろうか。」と、山門まで戻ってきたはいいものの、いい光が降ってくるとやはり。望遠ズームでいいところを切り取る作業は終わり知らずで、今日の撮影はここだけで終わってしまいそうです。後悔などまったくありませんが(笑)


そうそう、苔むす地面に落ち葉の風景というのも忘れてはいけません。着地の姿勢のいい落ち葉を見つけて、息を止めてそ〜っとレリーズ。と、昔はそれで大丈夫だったのですが、最近は腰が辛くてすぐに三脚に頼ってしまいます。というか、三脚なしだとブラす自信しかありません(笑)


カエデの樹は枝ぶりと幹のシェイプにも目を惹かれますよね。湾曲の樹などはその最たるものだと思うのですが、今年はその樹がダメな年なので代わりにこの2枚を。力強さと艶やかさと、相反する印象の2枚ですが、これはこれで面白いのではないかと。

最後の一枚は、今年の漢字で〆ておきましょうか。我が家には一番無縁な一文字ですけれども。