残照のトロッコ列車

夏の夕暮れの下灘駅。
ひとしきり焼けて、残照が降りてきて。
そして、滑り込んでくるのはトロッコ列車。
グラスに注がれたビールの色が夕彩に透けてキラめいて、
ひとときの喧騒があたりを包んで。
そしてまた、静かに暮れる下灘駅。