ミラーは暮れ残る色を映す
梅雨の晴れ間に夕暮れを拾う
ちょっとくらいがちょうどいい
そんな仕草さえ
デザイン画の様相
藻色と轍は詩となりて
勘違いする距離感
すれ違う思惑
一輪の紫陽花
戯れ
水鏡は妖しげな空を映して
スッキリしたところで
四苦八苦
紫陽花ブーケの贈り物
蝋燭立てに思いを馳せて
紫陽花は歓迎の色づき
三日月、儚げ
豊予海峡は青く暮れて
灯台は迷走の果てに
そして棚田は薄紫に染まる
いつもと同じほうがいい
夕彩は色彩だけがいい
眩しくて輝いて
持て余す時間の空と海
迷いに迷って
ちょっとの差
トタンアートの記憶
撮るセンス
軽く廃墟系ならいい感じ
あれもこれもと
淡く染まって指が弾んで
再会は棚田にて
夕彩は水鏡に滲んで
暮れ棚田の幽寂
新緑、橋の上より
靴を濡らして
錯覚の水鏡
続・棚田写真の試行錯誤
棚田写真の試行錯誤
廃屋と新緑と
気分を変えて
シャクナゲ再び、新緑と共に
初夏の谷間に煙立つ
出迎えはシャクナゲの彩り
著莪燦々
新緑の重厚
チューリップは手水舎で泳ぐ
石段を駆け下りて
小路でひとり
萼片は散って魅せる